# キャッシュされたピックリストのルックアップ

Microsoft Dynamics 365 API では、ピックリストフィールドにはピックリストの選択肢の内部値のみが返されます。たとえば、取引先責任者が働く業種を示す [Contact industry] ピックリストでは、選択したピックリストオプションを表す値として、「Retail」、「Energy」、「Education」などのコンテキストに応じた値ではなく、「100000000」という内部値が返されます。

このようなコンテキストに応じたピックリストラベルは統合に重要であり、Workato では一般的にアプリに依存しない値へと移行しているため (「100000000」は同一のピックアップリストを使用していない別のアプリでは意味を持たない)、キャッシュされたピックリストのルックアップサポートをコネクターに組み込んでいます。

このようなルックアップは Workato に格納されている外部 Lookup table のように機能します。またこの機能は Dynamics 365 に対して API ルックアップ呼び出しを行うわけではないため、効率的です。Workato で特定のレコード (商談レコードや顧客レコードなど) を初めて操作すると、そのレコードに対するピックリストおよびピックリストのオプションセットが保存されます。これ以降、同じレコードを操作するたびに、Dynamics CRM へのルックアップ呼び出しを行う代わりに、これらのピックリスト値が Workato のキャッシュから取得されます。

# 単一選択ピックリスト

単一選択ピックリストは、オブジェクト内のデータピルとして表示されます。すでに使用しているデータピルは引き続き利用できるため、この新しい機能によってレシピが使用できなくなることはありません。ただし「(deprecated)」(非推奨) と記載されており、新しいデータピルの使用に切り替えることをお勧めします。

データツリー内の追加の単一選択ピックリストと非推奨のピックリストデータピル データツリー内の追加の単一選択ピックリストと非推奨のピックリストデータピル

# 複数選択データピル

複数選択ピックリストは、リスト内のデータピルとして表示されます。すでに使用しているデータピルは引き続き利用できるため、この新しい機能によってレシピが使用できなくなることはありません。ただし「(deprecated)」(非推奨) と記載されており、新しいデータピルの使用に切り替えることをお勧めします。

データツリー内の追加の複数選択ピックリストと非推奨のピックリストデータピル データツリー内の追加の複数選択ピックリストと非推奨のピックリストデータピル

# ピックリスト内の不足オプション

特定のレコードタイプ (商談レコードや顧客レコードなど) を初めて操作すると、そのピックリストおよび選択可能なオプションが Workato によりキャッシュに入れられますが、Workato で保存されたピックリストは Dynamics CRM アカウントで保存されているピックリストと必ずしも同期していません。

スキーマの更新を実行しても、Workato のキャッシュに入っているピックリストは更新されません。更新するには、Dynamics CRM アカウントを切断してから再接続してください。


Last updated: 2023/10/20 17:28:19