# How to ガイド - 基本認証
一般的に、基本認証ではリクエストを行う際にユーザー名とパスワードの組み合わせが必要とされます。コネクション項目の定義には、それら2つの項目を含めるようにしてください。
# サンプルコネクター - ClickTime
{
title: 'ClickTime',
connection: {
fields: [
{
name: 'username',
optional: true,
hint: 'Your email used for login'
},
{
name: 'password',
control_type: 'password',
}
],
authorization: {
type: 'basic_auth',
apply: lambda do |connection|
user(connection['username'])
password(connection['password'])
end
},
base_uri: lambda do |connection|
"https://app.clicktime.com"
end
},
test: lambda do |connection|
get("/api/1.3/session")
end
#More connector code here
}
- このコネクターのコード全体はこちら (opens new window)で確認できます。
- ClickTime API についてはこちら (opens new window)で確認できます。
# ステップ1 - コネクション項目の定義
この部分では、コネクションの確立を試みるユーザーに向けて表示すべき項目を Workato に指示します。基本認証では、コネクションの確立にエンドユーザーのユーザー名 (username
) とパスワード (password
) が必要となります。
ユーザーからの情報 | 説明 |
---|---|
username | このコネクションの認証を行う個人のユーザー名。 |
password | このコネクションの認証を行う個人のパスワード。 |
この指示は fields
キーの中で行われます。このキーはハッシュの配列を受け入れ、その配列内の各ハッシュが、それぞれ個別の入力項目に対応しています。
fields: [
{
name: 'username',
optional: true,
hint: 'Your email used for login'
},
{
name: 'password',
control_type: 'password',
}
],
TIP
項目を定義する際は、少なくとも name
キーを指定する必要があります。optional
、hint
、control_type
といった追加的な属性を指定すると、その項目のほかの要素をカスタマイズできます。クライアントシークレットのような機密情報に対しては、必ず control_type
を password
として使用してください。
Workato 内の入力項目を定義する方法について、詳しくはこちらを参照してください。
# ステップ2 - 認証の定義
この部分では、入力項目から受け取った値をコネクションの確立にどう利用するかについて Workato に指示します。これは、authorization
キーを通じて処理されます。このキー内では、まず認証の種類 (type
) を定義します。基本認証の場合は、basic_auth
を使用します。
authorization: {
type: 'basic_auth',
apply: lambda do |connection|
user(connection['username'])
password(connection['password'])
end
}
# ステップ3 - 以降の HTTP リクエストに対する資格情報の適用
次に、このコネクターのユーザーから受け取るユーザー名とパスワードの使用方法を Workato に指示する必要があります。これは apply
キー内で行われます。このキーでは収集されたユーザー名とパスワードを、引数 connection
を通じて参照できます。apply
キー内に記述したすべての命令は、コネクションの確立後にこのコネクターが送信する HTTP リクエストすべてに適用されます。
この例では、受け取ったユーザー名 (connection['username']
) を、あらゆるリクエストの user
フィールドに追加するように定義しています。同様に、受け取ったパスワード (connection['password']
) も、あらゆるリクエストの password
フィールドに追加するように定義しています。
# ステップ4 - API のベース URI の設定
この部分では、API のベース URL を Workato に指示します。このキーは任意ですが、これを利用すると、コネクターのほかの部分で HTTP リクエストを定義する際に相対パスのみを入力できるようになります。base_uri
の設定方法については、こちらを参照してください。
base_uri: lambda do |connection|
"https://app.clicktime.com"
end
TIP
この lambda 関数では引数 connection
にもアクセスできます。これは、API のベース URI がユーザーのインスタンスに基づいて変化する場合に特に便利です。引数 connection
には次の形式でアクセスできます。
base_uri: lambda do |connection|
"https://#{connection['domain']}.com/api"
end
# ステップ5 - コネクションのテスト
エンドユーザーから収集する必要のある項目と、それらの項目からの入力をどう利用するかを定義したので、次はこのコネクションをテストする手段が必要です。これは test
キー内で扱われます。このキーは connection
の定義の外部にあるルートレベルのキーであることに注意してください。
test: lambda do |connection|
get("/api/1.3/session")
end
このキー内ではエンドポイントを指定する必要があります。このエンドポイントは、直前に受け取った新しい資格情報を使ってサンプルリクエストを送信するために利用されます。HTTP レスポンスとして200 OK を受け取った場合、接続は成功となります。上記の例では、エンドポイント /api/1.3/session
に GET
リクエストを送信し、入力されたユーザー名とパスワードが有効であればレスポンスとして200 OK を受け取ることが期待されています。
# コネクションの SDK リファレンス
connection
キー内で使用可能なキーとそのパラメータについての詳細は、SDK リファレンスを確認してください。
Last updated: 2023/8/31 1:07:14