# オンプレミスエージェントのログ

オンプレミスエージェント (OPA) には、さまざまな種類のイベントのログを記録するためのコードが含まれています。ログファイルには、OPA のアクティビティ、警告、トレースが格納されます。ログファイルはさまざまな場面で役立ちますが、最もよく使用されるのはトラブルシューティングを行うときです。

# ロギングスケジュール

OPA のロガーは、(オンプレミスのシステム時間に基づき) 日付が変わるたびに新しいログファイルを作成します。またファイルサイズが20 MB を超えた場合も、新しいログファイルを作成します。1日のうちに複数のログファイルが作成される場合は、それらを識別できるよう、順番に番号が付けられます。

シナリオ1 シナリオ2
01-NOV-2019 02-NOV-2019
合計ファイルサイズ : 15 MB 合計ファイルサイズ : 25 MB
/agent-2019-11-01.0.log
ログファイルは日付が変わるときに作成されます。
/agent-2019-11-02.0.log
ログファイルは日付が変わるときに作成されます。最初の20 MB がこのファイルに格納されます。

/agent-2019-11-02.1.log
別のログファイルが作成され、残りの5 MB が格納されます。

エージェントフォルダーにある OPA ログファイルにアクセスできます。OPA に保持されるのは、最近の60個のファイルのみ、または最大で合計20 GB のファイルのみです。

# OPA ログのプロパティ

OPA ログには、以下のプロパティが含まれます。

OPA ログのプロパティ 説明
Date 必要なファイルがすぐに見つかるよう、各ログファイルに日付が付けられます。
Numbered logs 1日のうちに複数のログファイルが作成される場合には、それらのログファイルに順番に番号が割り振られます。
File size limit ファイルの内容を簡単に照会できるよう、ロガーのファイルサイズが20 MB に制限されます。
Storage limit フォルダーの上限を設定して、サーバーのストレージの負荷を軽減します。

# OPA アクティビティのロギング

config.yml ファイルの最上位レベルに logging 定義を追加し、さまざまなレベルのアクティビティログを記録します。

logging:
  cloud: true
  logger: logging_level
  workato: debug
  sql: trace

cloud プロパティは Workato クラウドにログを送信するために使用されます。これにより Workato のサポートチームは、必要に応じて迅速にログにアクセスし、技術的な問題のより効率的な解決について支援できるようになります。このオプションは、設定ファイルでデフォルトで有効になっています。

以下に使用できるロガーを示します。

logger 説明
workato OPA のすべての部分からのログが記録されます。
sql OPA のデータベース関連の部分のみが記録されます。
custom 詳細については、カスタムロガーの使用を参照してください。

以下に、サポートされているロギングレベルを示します。

logging_level 説明
trace エラーの原因になったステップを特定するのに役立つ情報です。通常、技術サポート担当者による診断に使用されます。
例 : Starting secure tunnel (セキュアトンネルを開始します)
debug ユーザーが理解できる形式の、トラブルシューティングまたは診断に役立つ情報です。
例 : Failure due to an unknown exception (不明な例外によるエラーです)
info 通常の状態でログに記録する必要のある情報です。
例 : agent starting/stopping (エージェントの開始/停止)
warn 問題となる可能性はあっても、直ちにユーザーが対処する必要のないイベントについての情報です。
例 : transient network interruption (一時的なネットワークの中断)
error 調査が必要なエラーに関する情報です。
例 : Agent failed to start (エージェントの開始に失敗)

# 特定のプロファイルのロギング

特定のプロファイルに対して選択的にロギングを有効にすることもできます。それには、debug: true 定義をプロファイルに追加するだけです。

database:
  sql:
    adapter: mysql
    database: workato
    username: user
    password: password
    timeout: 30
    debug: true

# カスタムロガーの使用

ネイティブのロガーの代わりにカスタムロガーを使用することもできます。それには、ロガー名をカスタムロガーのクラス名またはパッケージ名に置き換えるだけです。

logging:
  "com.workato.agent.file": debug


Last updated: 2023/8/31 1:07:14