On-prem file trigger - フォルダ内の新規ファイル

1. 動作の仕組み

このトリガーはオンプレミスの1つのフォルダを監視します。ユーザーが定義したスケジュールに基づいて、このトリガーは、そのフォルダ内に新しいファイルがあるかどうかをチェックします。そして、そのファイルを読み取り、ファイルのメタデータとファイルコンテンツを出力します。

このトリガーは、あるオンプレミスフォルダへファイルを頻繁に追加する場合に使用するとよいでしょう。そのようなファイルの例としては、毎週の販売レポートやマーケティング動画、または他のシステムからの毎日のデータダンプなどが挙げられます。このトリガーを使って構築できるレシピとしては、そうしたファイルをコピーして他のファイルストレージシステム (たとえば Amazon S3 や SFTP) に転送するものなどが考えられます。

重要な注意点:

• このトリガーは ストリーミング をサポートしています。ストリーミングを使用すると、非常に大きなファイルをオンプレミスのシステムから他のシステムに転送することができます。

• このトリガーはファイルを処理するたびに、 そのファイル名を変更 して末尾に processing というテキストを追加します。これは、このトリガーが次回実行時に同じファイルを再取得してしまうのを防ぎ、フォルダ内の新しいファイルのみを取得するようにするためです。

ファイルの処理時にトリガーがファイル名を変更

2. 入力項目

このトリガーを機能させるには、以下の2つの主なセクションを設定する必要があります。

1. スケジュール設定
2. フォルダ設定

2.1スケジュール設定

これを設定することで、オンプレミスフォルダ内の新しいファイルをチェックする頻度をトリガーに指示します。スケジュールの設定は、 間隔 と 日時 という2通りの方式で行えます。

間隔 を使用する場合は、一定時間後にチェックを実行するという指示をトリガーに与えることになります。

日時 を使用する場合は、毎日特定の時刻にチェックを実行するという指示をトリガーに与えることになります。

オプションとして、トリガーを実行する曜日を選択することもできます。これを追加するにはフォーム下部にある Add/remove optional fields を使用してください。

2.2フォルダ設定

これを設定することで、どのオンプレミスフォルダの新しいファイルをトリガーが監視するか指定します。

オプションとして、トリガーが特定の名前のファイルだけを取得するように命名パターンを定義することもできます。この入力項目を有効化するには、フォーム下部にある Add/remove optional fields を使用してください。

2.3その他の設定

チャンクサイズ

オンプレミスのファイルを他のシステムに転送するとき、ファイルコンテンツは転送先のシステムに小さなチャンクで ストリーミング されます。これにより、ファイルサイズに制限のない転送が可能になります。

最適なチャンクサイズは、Workato が自動的に判断します。しかし、ユーザーが自分で最適化する必要がある場合は、この Chunk size フィールドで各チャンクのサイズを指定することができます。

この項目を有効化するには、フォーム下部にある Add/remove optional fields を使用してください。

3. 出力

このトリガーの出力は以下のようになります。

出力ピル	説明
File path (original)	トリガーがこのファイルを処理する 前の ファイルパス 例: C:/Program Files/sales_report.pdf
File path (processed)	ファイルを処理する際、このトリガーはファイル名を変更し、processing としてマークします。この出力はトリガーがファイルを処理した 後の ファイルパスです。 例: C:/Program Files/sales_report.pdf.1526632883663.processing
File name (processed)	ファイルを処理する際、このトリガーはファイル名を変更し、processing としてマークします。この出力はトリガーがファイルを処理した 後の ファイル名です。 例: sales_report.pdf.1526632883663.processing
File contents	ファイルのコンテンツ。このデータピルをほかのアクションで利用することで、このファイルを別のアプリにアップロードすることができます。
File size (bytes)	ファイルサイズ (バイト単位)。
Created time	ファイルが作成された日時。
Last modified time	ファイルが最後に変更された日時。