# ファイルストリーミング
ファイルストリーミングとは、ファイルを小さな単位 (チャンク) で順次読み書きする方式のことです。ファイルストリーミングにより、送信システムや受信システムでファイルサイズの上限に達するのを気にすることなく、アプリやファイルシステム間で大きなファイルを転送できるようになります。共有ファイルシステム (SFTP) から分析用ファイルホスティングプラットフォーム (Amazon S3) へのレコード転送が、この一例として挙げられます。
# 動作の仕組み
転送元アプリから転送先アプリへファイルを転送する際、Workato はファイルを小さなチャンクに分割してダウンロードします。これらのチャンクは、その後、個別のリクエストにより転送先アプリにアップロードされます。そのため、元ファイルの合計サイズにかかわらず、両アプリのファイルサイズの上限内に収めることができます。
次の図は、この動作の仕組みを表したものです。

その結果、Workato は、ストリーミングをサポートするアプリ間で、あらゆるサイズのファイルを転送することができます。
# 使用方法
ファイルストリーミングは、転送元のダウンロードアクションと転送先のアップロードアクションでこの機能をサポートする場合にのみ、サポートされます。(転送元アプリからの) File contents データピルを (転送先アプリの) [File contents] 入力フィールドへマッピングすると、ファイルストリーミングが自動的に開始されます。
転送元のデータピルまたは転送先の入力フィールドで指定したファイルの内容のいずれかでストリーミングがサポートされていない場合、標準的なデータマッピングが行われます。つまり、チャンクなしでファイル全体がダウンロードされてから、アップロードされます。この場合、ファイル転送は、それぞれのアプリによって課されるサイズ上限の制約を受けます。2つのうち小さい方が、適用される制限値になります。
どちらの場合でも、レシピに追加の設定は必要ありません。
| コネクター | ファイルストリーミングをサポートするトリガーまたはアクション | |
|---|---|---|
| ダウンロード | アップロード | |
| Amazon S3 | ||
| Anaplan | ||
| BigQuery | ||
| Box | ||
| Bynder | ||
| Microsoft Sharepoint | ||
| オンプレミスファイル | ||
| QuickBase | ||
| Salesforce | ||
| SFTP | ||
| Zoom | ||
現在ファイルストリーミングをサポートする全トリガー/アクションの一覧表。
このサンプルレシピ (opens new window)では、ファイルストリーミングにより、オンプレミスのファイルシステムから Amazon S3 へファイルを転送します。
Last updated: 2023/8/31 1:07:14