バージョン管理

Workato SDK プラットフォームのバージョン管理は、UI から直接行うことができます。カスタムコネクターのホームページを初めて開くと、コードエディター内にカスタムコネクターの最新バージョンのソースコードが表示されます。これは、ワークスペースにアクセスできるユーザーが記述してバージョンにコミットした最新のソースコードです。

カスタムコネクターの最新バージョンは、アクティブなレシピを実行したいバージョンでない可能性があるため、アカウント内のすべてのレシピで使用される特定バージョンのコネクターをリリースするという概念も取り入れました。

こうすることで、すべてのレシピで使用できるカスタムコネクターの安定したバージョンをリリースし、自由にコネクターの改善を続けた後、安定していると思われる次バージョンをリリースすることができます。

カスタムコネクターのホームページの右上隅で、カスタムコネクターの最新のリリースバージョンをいつでも確認できます。

最新バージョンの編集

Workato SDK プラットフォームでは、カスタムコネクターのソースコードの最新バージョンのみを編集できます。コードエディターの [Source Code] タブで直接変更を行うと、最新バージョンを効率的に編集できます。これらの変更は、ページの左上隅にある [Save Changes] ボタンを押すか、デバッガーコンソールでデバッグを開始するまで保存されません。これらの変更が保存されると、新しいカスタムコネクターのソースコードが最新バージョンとして保存されます。

最新バージョンのリリース

SDK プラットフォームでは、最新バージョンのリリースのみがサポートされます。最新バージョンのカスタムコネクターをリリースすると、このカスタムコネクターを使用する Workato アカウント内の各レシピは、次のジョブからこのバージョンの使用を開始することになります。バグによってアクティブなレシピが中断しないよう、バージョンをリリースする前に、デバッガーコンソールを使用して十分にテストしてください。

Workato はコード内のエラーを積極的に探し出し、エラーのあるバージョンがリリースされないようにしています。これは、レシピの中断を回避するためです。ユーザーにエラーを含むコード行が通知されるので、そこに移動して修正することができます。

コネクターを初めて作成する場合は、レシピの作成中に検索できるように、バージョンをリリースする必要があります。現在リリースされているコネクターのバージョンは、右上隅に表示されます。

古いバージョンの表示と復元

古いバージョンのカスタムコネクターを復元したい場合は、カスタムコネクターのホームページで [Versions] タブを開き、バージョンの表を表示します。任意のバージョンをクリックすると、そのバージョンのカスタムコネクターのスナップショットを含むページが表示されます。

特定のバージョンを選択して詳細情報を表示し、その特定のバージョンに戻すことができます

特定のバージョンを表示しているときに、ページの右上にある [Restore this version] をクリックすると、カスタムコネクターをこのバージョンに復元することができます。これにより、そのバージョンのソースコードのコピーが新しい最新バージョンとして作成され、そのバージョンが復元されます。そこから編集を開始することも、このバージョンを直ちにリリースすることもできます。

バージョンに注釈を付ける

コネクターの機能 (およびバージョン) の増加に合わせて、さまざまなバージョンのコネクターに簡単に注釈を付けることができます。これを使用して、新しいアクションの追加やバグの修正など、このバージョンで以前のバージョンから変更された内容をチームに知らせることができます。これにより他の開発者は、コネクターの状態や必要な処理を直ちに認識することができます。

バージョンに、マイルストーンなど、極めて重要な注釈を付けます

バージョンにバージョンノートまたはバージョンノートと本番レシピの両方が含まれている場合は、バージョンをフィルタリングして、本番レシピにリリースされたバージョンのみを表示できます。これにより、判断を狂わす可能性のある小さな中間バージョンのノイズを取り除くことができます。一連の機能強化の後、必ずバージョンに注釈を付けるようにすれば、チームメイトと協働し、堅牢で優れたコネクターを作成しやすくなります。

バージョンノートがあるバージョンのみが選択されている場合のバージョン表

特定バージョンのコネクターをリリースする直前に、リリース前に重要なノートを含めるよう通知するポップアップも表示されます。これにより、このリリースバージョンで変更または追加した可能性のある内容を簡単かつ迅速に思い出すことができます。このポップアップは任意であり、必要に応じて、ノートなしで送信することもできます。

バージョンをリリースする際は、処理内容を他のユーザーに知らせてください。コネクターのフロントエンドに対する変更のテストであったり、新しい機能の導入など、何をしているのかを記述します。