# Collection by Workato
Collection by Workato は、テーブルデータを操作するためのツールを提供する堅牢なネイティブアプリケーションです。コレクションを使用すれば、関連データを複数のシステム (データベース、Web サービス) 間で同期させることができます。
Collection by Workato
# コレクションを使う理由
コレクションを使用すると、複数ソースからのデータを指定して SQL 文を実行することができます。リスト入力や CSV ファイルから一時的なテーブルを作成した後、さまざまな SQL クエリーを実行して、ユースケースに必要な出力を得ることができます。
コレクションテーブル (別名、 コレクションリスト ) は、そのジョブの間だけ存在する一時的なものであり、複数のジョブにわたって保持されるものではありません。データ処理が完了したら、ターゲットシステムに直接ロードするようにしてください。
# 変換
コレクションは SQLite で構築されており、他のデータベースと同様に動作します。標準的な SQL 構文でリストを作成し、クエリーを実行できます。WHERE
、GROUP BY
、JOIN
などの一般的な SQL キーワードを使用してテーブルのデータを操作し、目的の形式にします。
その後、コレクションの出力でデータを直接ターゲットシステムにロードするか、CSV ファイルとしてデータをエクスポートします。
# コレクションによる大規模データセットの操作
コレクションは、大規模なデータセットの移動において優れた性能を発揮します。テーブルをバッチ処理し、最適な速度となるよう並列処理で実行します。1,000や10 万ものレコードを使用したレシピを、同じレベルで容易に実行します。
コレクションを使用すれば、ストレージ容量について心配する必要はありません。サードパーティ製アプリケーションを利用することなく、Workato に直接データを抽出して処理することができます。
# コネクションの設定
コネクションの設定は必要ありません。 [App] > [Collection by Workato] を選択するだけで開始できます。
# アクション
Create list in Collection アクションと Create list in Collection from CSV file アクションを使用してリスト操作を開始します。データ変換は、Query list in Collection アクションを使用して柔軟な SQL クエリーにより行います。
# Create list in Collection アクション
このアクションは、リスト入力に基づき、レシピにコレクションリストを作成します。このコレクションリストには、このリストのスキーマに従った列ヘッダーが含まれます。
たとえば、 Workday のすべての Worker (従業員) のリストを取り込むことができます。
Create list in Collection
入力項目 | 説明 |
---|---|
List source | [datapill ] リストを選択します。この項目が formula モードであることを確認します。 |
List name | リストの名前。 |
Index primary | リストのプライマリインデックスとして1つ以上の列を選択します。 |
Index secondary | リストのセカンダリインデックスとして1つ以上の列を選択します。 |
# Create list in Collection from CSV file
このアクションは、CSV 入力に基づき、コレクションリストを作成します。コレクションリストには、この CSV 文字列のスキーマに従った列ヘッダーが含まれます。
たとえば、 オンプレミス システムからファイルを取得する場合、CSV ファイルをダウンロードして、コレクションで直接使うことができます。
Create list in Collection from CSV file
入力項目 | 説明 |
---|---|
CSV source | ソース入力として CSV 文字列を選択します。 |
List name | リストの名前。 |
File encoded type | ファイルのエンコード形式を選択します。デフォルト値は UTF-8 です。 |
Column names | CSV ソース入力の列ヘッダー。CSV ファイルでスキーマを定義する場合は、 [use a sample CSV file] を選択します。 |
Ignore CSV header row | CSV ソースにヘッダー行がある場合は Yes を、そうでない場合は No を選択します。 |
Column delimiter | CSV の各行で値を区切る文字を選択します。 |
Index primary | リストのプライマリインデックスとして1つ以上の列を選択します。 |
Index secondary | リストのセカンダリインデックスとして1つ以上の列を選択します。 |
# コレクションリストへのクエリー
このアクションにより、リストに対して標準的な SQL クエリーを実行できます。
コレクションリストへのクエリー
入力項目 | 説明 |
---|---|
SQL query | SQL クエリーを記述します。通常の SQL 構文が適用されます。 |
Output list schema | 出力リストの列ヘッダーに従ったスキーマを定義します。JSON でスキーマを定義する場合は、 [use sample JSON] を選択します。 |
Write to CSV | クエリー結果を CSV 文字列に変換するには、Yes を選択します。その場合、入力項目が下に表示されます。このクエリー出力を以降の SQL クエリーで使用する場合は、No を選択します。 |
Add CSV header | CSV ヘッダー行として列の名前を使用する場合は Yes を、そうでない場合は No を選択します。 |
Column delimiter | CSV の各行で値を区切る文字を選択します。 |
Query list アクションで使用できる、一般的な SQL キーワードを以下に示します。
SQL キーワード | 説明 |
---|---|
SELECT | このリストにあるすべての列を呼び出す場合は、SQL のワイルドカード * を使用します。 |
WHERE | リストから取得するデータの指定条件を定義します。 |
JOIN | JOIN 、LEFT JOIN 、INNER JOIN を使用してリストを結合します。 |
INSERT INTO | リストに新しい項目を定義します。 |
DELETE | リストから削除する行を定義します。 |
エクスポートまたはターゲットシステムにロードする前に、完全なリストをクエリーすることを忘れないでください。一部の SQL キーワード (たとえば、INSERT INTO
や DELETE
) はリスト出力を返しません。そのため、これらのアクションのデータピルには、コレクションリストの行または列がすべて含まれていません。
# クエリー例 : リストからの行の削除
たとえば、 Workday の Worker リストをカスタマイズして、特定のグループのメンバーを除外することができます。
コレクションリストのクエリーによる行の削除
DELETE
クエリーはリスト出力を返さないため、このステップのデータピルはリストのエクスポートに 使用しないでください。
# クエリー例 : CSV としてコレクションをエクスポート
CSV として行をエクスポート
SELECT
クエリーを実行し、このコレクションからすべての行を取得します。
SELECT * FROM workers_list
次に、アクション設定で [Write to CSV] を選択します。このアクションの出力は、CSV ファイルとして直接エクスポートできます。
Last updated: 2023/8/31 1:07:14