# レシピの設計時のエラー
レシピの設計時のエラーとは、レシピの作成時に発生するエラーのことです。これらのエラーは通常、レシピのテストやレシピの開始を選択するときに表示され、エラーが解決されるまでレシピがテストされたり開始されたりすることはありません。設計時のエラーがあるレシピを実行すると必ずジョブエラーが発生するからです。このセクションでは、よくある設計時のエラーについて説明します。
レシピのテスト時または開始時に表示されるレシピの設計時のエラー
# 設計時の必須の入力項目の欠落
通常は、レシピを実行するときに役立つトリガーやアクションを設定しておく必要があります。たとえば、Zendesk 組織を更新するには、少なくとも、更新する組織の ID が必要です。したがって、レシピではこの ID 項目が必須となります。
レシピで値やデータピルが欠落している必須の入力項目が見つかると、設計時のエラーが発生し、入力項目に値やデータピルが入力されるまでレシピが開始されません。
ステップの詳細ドロワーに修正が必要な項目が表示されます。
必須の入力項目の欠落によるレシピの設計エラー
特定のエラーを修正すると、その項目はチェックリストから削除されます。
修正された項目
# 設計時の formula エラー
すべての入力項目 (リストインプット項目を除く) は、テキストモードと formula モードの切り替えが可能です。formula モードでは、formula 構文にエラーがあると、設計時のエラーが発生します。
よくある設計時の formula エラーを以下に示します。
- formula のスペルミス (上記のような場合)
- formula と演算子の間のスペースが不適切 (例 : 空白が1つではなく2つ)
- formula 構文のエラー (例 : 角括弧
[ ]
ではなく中括弧{ }
を使用) - 記号の形式が不適切 (たとえば、OpenOffice や Microsoft Word などのワードプロセッサーから formula や記号をコピーする場合、これらのプログラムでは、
"
、'
、{ }
などの記号が異なる書式になるため、Workato formula エディターでそれらの記号が認識されないことがある)
# 無効なデータピル
データピルは、そのデータピルの出力元がなくなってしまったり (たとえば、そのデータピルを出力しているトリガーやアクションが変更される)、アプリから項目が削除されたりすると、無効になることがあります (たとえば、Salesforce オブジェクト Account
のカスタム項目 Customer subscription plan
が Salesforce で削除されると、そのデータピルは Workato で無効となり、使用できなくなります)。無効なデータピルは赤く表示されます。
以下の例では、Salesforce トリガーが変更されると、データピルが無効なために、設計時のエラーが発生します。
Salesforce トリガーは、新規または更新されたオブジェクトから新規オブジェクトに変更される
無効なデータピルによる問題を解決するには、これらのピルを有効なデータピルまたは値に置き換える必要があります。
# 利用できない項目
アプリで利用できないデータ項目がレシピで使用されている場合、設計時のエラーが発生することがあります。そのような場合は、アプリに項目を追加してレシピエディターでスキーマを更新するか、レシピで利用できない項目を削除する必要があります。
利用できない項目
# アプリ接続エラー
アプリの接続は、以下の理由により無効となることがあります。
- アプリの資格情報を変更したときに、Workato で接続が更新されなかった
- アプリに接続しているユーザーが、選択されたレコードの読み取りや書き込みに必要な権限を持っていない
- アプリに接続しているユーザーの権限が変更され、これまでよりも制限されるようになった。
そのような場合は、アプリに再接続するか、アプリに接続しているユーザーが、レシピで使用するレコードの読み取りと書き込みの権限を持っていることを確認してから接続を再確立します。
Last updated: 2023/8/31 1:07:14