# API の接頭辞

API の接頭辞は、各 Workato アカウントに固有のベースパスであり、これを使用して API プラットフォームの環境を定義できます。たとえば、API の接頭辞を使用して、開発、テスト、本番のエンドポイントを区別できます。そうすることでコレクションパスを再利用できます。

会社全体でコレクション名を標準化すると、レシピのエクスポートプロセスが簡素化されます。たとえばチームは、コレクションパスの競合を気にせずに、レシピを開発アカウント (/acme-dev/sales-api/) から本番アカウント (/acme/sales-api/) に簡単にエクスポートできます。API の接頭辞によって、環境間をシームレスに連携することができます。

WARNING

oauth2 は予約済みの名前空間です。パスの接頭辞 oauth2/* は利用できません。

# エンドポイントについて

Workato の各エンドポイントは、いくつかの部分で構成されています。これらのコンポーネントがまとまって、一意の API エンドポイントを形成します。

エンドポイントのコンポーネント エンドポイントのコンポーネント

コンポーネント 説明
ドメインとサブドメイン デフォルトでは、Workato API は apim.workato.com から呼び出されます。ドメイン名は、カスタムドメインの設定を使用してカスタマイズできます。
API の接頭辞 API の接頭辞は、API プラットフォームの環境を定義するために使用される上位レベルのディレクトリパスです。
コレクションパス コレクションは、いくつかの共通したアクセスパターンを持つエンドポイントの論理グループです。詳細については、「API コレクション」を参照してください。
エンドポイントパス エンドポイントパスは、エンドポイントの概要から設定できます。

# 設定

左側のメニューで [Tools] > [API Platform] > [Settings] タブ > [API path prefix] に移動します。

API の接頭辞のカスタマイズ API の接頭辞のカスタマイズ

この API の接頭辞は、このアカウント (個人またはチーム) 内のすべての API コレクションとエンドポイントに適用されます。デフォルトの API の接頭辞は、アカウントプロファイル名のイニシャルに設定されます。

WARNING

API の接頭辞を変更するには、API の既存のクライアントが自身の側で調整を行う必要があります。

# 古い API コレクションの API の接頭辞

新しく作成されるすべての Workato API コレクションには、API の接頭辞が事前に設定されますが、この処理が古い API コレクションには適用されません。古い API コレクションは、アップグレードされるまで既存の URL を維持します。

# API コレクションをアップグレードする理由

アップグレードすると、API コレクションに対して直ちに API の接頭辞が有効になります。また、レシピのエクスポート/インポートが簡素化されるメリットもあります。さらにカスタムドメインの設定も可能になるため、独自のサブドメイン下で API エンドポイントを公開できるようになります。API プラットフォームの今後のアップグレードは、このバージョンの API コレクションをベースに行われます。新しい機能の恩恵を受けるには、この API コレクションをアップグレードしてください。

WARNING

この操作は元に戻せません。API コレクションがアップグレードされ、API の接頭辞を使用するようになると、古い URL は使用できなくなります。この API を使用している既存の全クライアントに、この変更を通知する準備をしておく必要があります。

# API コレクションをアップグレードする方法

たとえば、以下の API コレクションで API の接頭辞が有効化されていないとします。この API コレクションをアップグレードするプロセスを簡単に説明します。

API の接頭辞のない API コレクション API の接頭辞のない API コレクション

ステップ 説明
1. API コレクションの [Settings] タブに移動します。
API コレクションの設定API コレクションの設定
2. [Start upgrade] を選択します。
3. アップグレードに関する注意事項を読み、準備ができたら [Start upgrade] を選択します。
API コレクションのアップグレードAPI コレクションのアップグレード
4. アップグレードが完了し、この API コレクションのすべてのエンドポイントで API の接頭辞が有効になります。
API の接頭辞が有効API の接頭辞が有効

次に、この API コレクションの既存のユーザーに変更について通知します (まだ通知していない場合)。


Last updated: 2023/8/31 1:07:14