# エラーハンドリング
詳細で有益なエラーメッセージを表示することで、カスタムコネクターを使用したレシピ作成エクスペリエンスが向上します。ただし、デフォルトのカスタムコネクターのアクションとトリガーはレスポンスメッセージを表示しません。さらに、アクション/トリガーの入力データが特定のビジネス要件に一致しないなど、エラーメッセージの表示が必要になる場合があります。これは、以下のヘルパーメソッドを使用して実現できます。
# 入力値の検証
ビジネスロジックに違反する入力データに対して、カスタムエラーを表示することができます。 連絡先 を検索する検索アクションの例を見てみましょう。ユーザーが1つ以上の検索基準を使用してレコードを検索していることを確認するとします。この場合、入力データがないときは、クエリーパラメータのないリクエストを送信するのではなく、エラーを表示する必要があります。
# error
このメソッドは、カスタムメッセージでジョブエラーを表示する Workato SDK 独自のものです。error メソッドが引数を受け取ると、Workato プラットフォームのエンドユーザーがカスタムコネクターを使用してエラーをトリガーしたときに、その引数がエンドユーザーに表示されます。これは、カスタムコネクターの操作性を向上させるために、さまざまな方法で使用できます。
# サンプルコードスニペット
execute: lambda do |connection, input|
error("Provide at least one search criteria") if input.blank?
get("", input)
end
入力データ検証のエラーメッセージ
# レスポンスエラーの処理
一部の API は、リクエストでのエラーを示すためにレスポンスコードを使用しません。これらの API は、レスポンス本体で 200
HTTP コードとエラーメッセージを返す場合があります。
SDK フレームワークはデフォルトで、HTTP レスポンスコードがエラーを示している場合にのみエラーを表示します。Sage Intacct はレスポンスメッセージ内でレスポンスコード200とネストされたエラーを返すため、すべてのレスポンスを検証し、レスポンス本体にエラーがある場合にエラーを表示することが重要です。
# detect_on
2つの方法でこれらのエラーを検出できます。1つ目の方法は detect_on を使用することです。これは、エラーを検出するためにコネクター全体で利用できるメソッドです。すべてのアクションとトリガーに適用されます。このメソッドは、カスタマイズできない標準のメッセージ形式でエラーを表示します。
# after_response
エラーを処理するもう1つの方法は、after_response メソッドです。このメソッドを error()
と併用すると、HTTP レスポンスの内容を検証し、カスタムエラーを表示することができます。このメソッドは、個別のアクション/トリガーに適用されます。したがって、エラーの検出に使用される条件をリクエストごとにカスタマイズできます。さらに各アクション/トリガーに合わせてエラーメッセージを変更できます。
たとえば after_response
メソッドを使用すると、レスポンス本体の内容を確認してから、本体を正常なリクエスト出力として返したり、カスタムメッセージでエラーを表示したりすることができます。
# サンプルコードスニペット
post("https://api.intacct.com/ia/xml/xmlgw.phtml", payload).
format_xml("request").
after_response do |code, body, headers|
result = body.dig("response", 0, "operation", 0, "result", 0)
if result.dig("status", 0, "content!") == "failure"
error(result.dig("errormessage", 0))
else
result["data"]
end
end
# after_error_response
after_error_response
は HTTP 動詞メソッドにつなげることができるヘルパーメソッドであり、特に API がエラーレスポンスコードで応答する場合に HTTP レスポンスを処理します。
このメソッドは2つの引数を受け入れます。最初は、処理する正確なエラーコードを表す番号です。
次に、最初の引数に一致する HTTP レスポンスコードを受信したときに実行される、条件付きパスも受け入れます。
# サンプルコードスニペット
Airtable API を使用した after_error_response
の例を見てみましょう。
execute: lambda do |connection, input|
patch("https://api.airtable.com/v0/#{connection['base_id']}/users/#{id}", payload).
after_error_response(404) do |code, body, header, message|
error("#{message}: #{body}")
end
end
無効な ID を含む行を更新しようとすると、HTTP エラーが返されます。エラーコード 404
が JSON 本体の {"error":"NOT_FOUND"}
とともに表示されます。
レシピのジョブの詳細ページに表示されるフォーマットされたエラーメッセージ
# ピックリストエラーの処理
after_error_response
ヘルパーメソッドは、カスタムコネクターの別の部分にある HTTP 動詞メソッドにもつなげることができます。たとえば、動的な pick_lists のカスタムエラーメッセージを処理したり表示したりすることができます。この例では、Docparser (opens new window) のエラーの処理について確認します。
# サンプルコードスニペット
pick_lists: {
parsers: lambda do
get('https://slack.com/api/users.list').
after_error_response(400) do |code, body, headers, message|
error("Error loading parser pick list: #{body[/(?<=error\"\:\").*(?=\"\})/]}")
end.
pluck("label", "id")
end
}
カスタムアダプターがピックリストを読み込もうとすると、HTTP エラーがレシピエディターに表示されます。この例では、API キーがリセットされたために、無効な API キーがリクエストで使用されていました。
レシピエディターの HTTP リクエストエラーメッセージ
# オブジェクト定義エラーの処理
これは、object_definitions の動的 fields のコードブロックでも使用できます。
# サンプルコードスニペット
object_definitions: {
parsed_data: {
fields: lambda do |connection, config_fields, object_definitions|
get("https://api.docparser.com/v1/results/#{config_fields['parser_id']}1/schema").
after_error_response(400) do |code, body, headers, message|
error("Error loading parser schema: body[/(?<=error\"\:\").*(?=\"\})/]")
end
end
}
}
カスタムアダプターが不明なパーサーのスキーマを取得しようとすると、HTTP エラーがレシピエディターに表示されます。
レシピエディターのスキーマエラーメッセージ
Last updated: 2023/8/31 1:07:14