# 新しいクライアントの登録

事前に作成された Workato のコネクターは、ほとんどのビジネスニーズに対応するよう設計されています。ただし、この対応範囲を超える要件を持つユースケースがある場合があります。

# 新しいクライアントを登録する理由

事前に作成されたコネクターのスコープが十分でない場合は、ユースケースの要件を満たすため、関連するスコープを持つカスタムクライアントを登録する必要があります。

これは OAuth 2.0認証を使用するコネクターにのみ当てはまります。これらのコネクターは OAuth 2.0クライアントを使用し、ユーザーのアカウントに代わって API とやり取りしますが、通常は固定のスコープセットが付加されています。これは、コネクターが API のすべてのエンドポイントとやり取りできない可能性があることを意味します。

# Workato 接続アプリでのカスタムクライアントの使用

カスタムクライアントを使用するには、カスタムコネクターを作成する必要があります。HTTP ユニバーサルコネクターまたは SDK では、カスタムクライアントの資格情報を使用します。これにより、カスタムクライアントの追加スコープを、Workato プラットフォーム上の他のすべてのコネクターとともに利用できるようになります。

# コールバック URL

多くのクラウドアプリが認証に OAuth 2.0を使用しており、一部の OAuth 2.0フローにはコールバック URL ( リダイレクト URL ) が必要になります。このフローを Workato で完了させるには、コールバック URL https://www.workato.com/oauth/callback を使用します。

Google などの一部のクラウドアプリでは、このコールバック URL の登録がクライアント登録時に必要になり、さらに URL の承認が必要になる場合もあります。これは、ユーザーのアカウントへの不要なアクセスを回避するためのセキュリティ対策です。コールバック URL を登録しない場合、次のようなエラーが生じる場合があります。

400 エラー。リダイレクト URI の不一致 400エラー。リダイレクト URI の不一致

# 新しいクライアントとコールバック URL の登録

Google Cloud Platform での新しいクライアントの登録例を見てみましょう。

ステップ 説明
1 [Create credentials] > [OAuth client ID] の順に選択します。


Google Cloud Platform の API 資格情報
2 [Web application] を選択して、以下のフィールドに入力します。
  • Name
  • Authorized redirect URIs
  • https://www.workato.com/oauth/callback を使用します。


OAuth クライアント ID の作成
3 ここでは、ほとんどの場合、「Invalid Redirect」 メッセージが表示されます。これを解決するには、[authorized domains list] を選択します。

この問題が発生しない (つまり、コールバック URL が受け入れられた) 場合は、[Create] をクリックして、クライアント資格情報の取得に進みます。

無効なリダイレクト URL
4 [OAuth consent screen] ページが表示されます。このページでは以下を指定する必要があります (ステップ5 ~ 7)。
  • Application name
  • Scope for Google APIs
  • Authorized domains
このページには、[APIs & Services] > [Credentials] > [OAuth consent screen] からアクセスすることもできます。


OAuth の同意画面
5 Workato[Application name] にコピーします。


アプリケーション名
6 [Add scope] を選択し、次のスコープをコピーします。
- https://www.googleapis.com/auth/admin.directory.group
- https://www.googleapis.com/auth/admin.directory.user


スコープの追加
7 workato.com[Authorized domains] にコピーし、[Save] をクリックします。


Workato.com の承認
8 再度、[Create credentials] > [OAuth client ID] の順に選択します。


Google Cloud Platform の API 資格情報
9 [Web application] を選択して、以下のフィールドに入力します。
  • Name
  • Authorized redirect URIs
  • https://www.workato.com/oauth/callback を使用します。
[Create] をクリックします。


受け入れられたリダイレクト URL
10 以上で終了です。Google Cloud Platform でカスタムクライアントが作成されました。


新しいカスタムクライアント

# クライアント資格情報の取得

これで、カスタムクライアントを Workato に接続する準備が整いました。カスタムクライアント (Workato など) を開き、そのクライアントの資格情報を確認します。OAuth 2.0認証には、 クライアント IDクライアントシークレット が必要です。

クライアント資格情報 クライアント資格情報


# 頻繁に発生する問題

以下のスクリーンショットのように、一部の顧客が Google Cloud Platform でドメイン http://www.workato.com を検証するように誤って指示される問題が生じています。

ドメインの検証要求 ドメインの検証要求

これは必要なステップではありません。 このページが表示された場合は、[APIs & Services] > [Credentials] (ステップ1) に戻ってください。


Last updated: 2023/8/31 1:07:14