# Slack Enterprise Workbot の設定
Enterprise Workbot とは、ユーザーが独自に作成したカスタム Slack アプリのうち、Workato のボットとして機能するアプリのことを指します。Enterprise Workbot にはそれぞれ固有のカスタム OAuth プロファイルがあり、たとえば以下についてボットをカスタマイズすることができます。
- 名称やアイコン (ボット名、ボットのロゴ、背景色)
- 権限
Enterprise Workbot は、標準の Workbot では利用できないスラッシュコマンド、ショートカット、アプリホームなどの機能が利用できます。
Slack ワークスペースで複数のボットを目的別に分けたければ、Enterprise Workbot が最適な選択肢です。Enterprise Workbot を使用することで、 HRBot 、 ITBot 、 DevOps といったボットを作成してワークスペースにインストールできます。
Enterprise Workbot は、Slack の V2 OAuth 2.0フロー (opens new window)を使用します。
# 設定要件
Enterprise Workbot を作成するには、以下が必要です。
- Workato 内の Workbot へのアクセス権
- Workato 内のカスタム OAuth プロファイルへのアクセス権
これらのオプションが [Tools] メニューに表示されない場合は、自身の Workato チームまたはアカウントにアクセス権が付与されていることを確認してください。
# ステップ1: Workbot for Slack の選択
はじめにブラウザから、目的の Slack ワークスペースにサインインします (opens new window)。
Workato で [Tools] > [Workbot] に移動します。[Workbot] オプションが表示されない場合は、自身の Workato チームまたはアカウントにアクセス権が付与されていることを確認してください。
[Custom bots] タブ > [Create a custom bot] の順にクリックします。 [Custom bots] タブが表示されない場合は、自身の Workato チームまたはアカウントにカスタム OAuth プロファイルのアクセス権が付与されていることを確認してください。
[New bot] ページで、次の手順を実行します。
- [Step 1] で、まだ選択していない場合は [Workbot for Slack] を選択します。
- [Step 2] で、新しいボットの名前を指定して、 [Create new app] をクリックします。https://api.slack.com/apps (opens new window) に移動する新しいタブが開きます。[Workato] タブと、この新しいタブの両方を開いておいてください。後続のステップでこれらのタブが必要になります。
# ステップ2: 新しい Slack アプリの作成
新しいタブで、ボットの開発を行うワークスペースを選択して、 [Next] をクリックします。
[Create] をクリックします。
[Welcome to your app's configurations] ポップアップ画面で、 [Got It] をクリックします。
アプリの [Basic Information] ページに移動します。 [App Credentials] まで下にスクロールします。次のステップで、ここに表示される情報が必要になります。
# ステップ3: Slack アプリと接続するための Workato の設定
[Workato] タブに戻ります。
以下の項目を入力します。
- Client ID : Slack の クライアント ID の値を貼り付けます。
- Client secret : Slack の クライアントシークレット の値を貼り付けます。
- Verification token : Slack の 検証トークン の値を貼り付けます。
- Application token : 任意。 Slack のアプリケーショントークンを貼り付けます。この設定が必要になるのは、Orgアプリの機能を有効にする場合のみです。
完了したら、 [Save] をクリックします。
# ステップ4: Workato でのコネクションの作成
最後に Workato でコネクションを作成します。
開いている [Workato] タブで、 [Done] をクリックします。任意のプロジェクトフォルダーに移動して、新しい Workbot for Slack コネクションを作成します。
コネクションに名前を付けます。 [Custom OAuth profile] フィールドで、新しく作成した OAuth プロファイルを選択します。 [Connect] をクリックします。
権限付与の [Allow] をクリックします。
# 次のステップ
以上で Enterprise Workbot を Workato のレシピで使用できるようになりました。レシピにボットを追加して、以下の操作を行うことができます。
- Slack Enterprise Grid で動作するようにボットを設定する。 組織全体でボットを一元管理できます。
- スラッシュコマンドを作成する。 ユーザーが Slack 内からボットにコマンドを送信できます。
- コマンド応答を作成する。 ボットのユーザーコマンドに対する応答を定義します。
- 各種アクションを実行する。 通知の投稿や添付ファイルのダウンロードなどのアクションを実行できます。
Last updated: 2023/8/31 1:07:14