# データ保持ポリシー
Workato は特定のレシピと使用状況データを保持することで、ダッシュボードを作動させ、カスタムレポートを表示し、ジョブを再実行して、エラーを解消します。一定の時間が経過すると、データは Workato プラットフォームから自動的に完全削除されます。
データを保持する時間は、 データ保持ポリシー によって決まります。このガイドでは、次の項目について説明します。
- Workato のデータ保持ポリシーの基本情報
- Workato でのデフォルトの保持期間
- データ保持ポリシーの対象となるデータの種類
- ワークスペースレベルで保持期間をカスタマイズする方法
- レシピレベルで選択的にデータを保持する方法
# 基本情報
- データ保持ポリシーとは
- Workato のデータ保持ポリシーとは
- ワークスペースレベルで保持期間をカスタマイズできるか
- レシピレベルでの保持をカスタマイズできるか
- 保持期間を超えてデータを保存できるか
- データ保持ポリシーの対象となるデータの種類
# データ保持ポリシーとは
Workato では、特定の種類のデータを保存できる期間がデータ保持ポリシーによって指定されます。こうしたデータを保持することで、Workato はエラー復旧、重複の検出、カスタムレポート、ジョブの再実行などをサポートしています。
データ保持ポリシーの対象データは、保持期間が経過すると自動的に完全削除されます。たとえば、保持期間が90日の場合、90日よりも前の該当するデータが削除されます。
# Workato のデータ保持ポリシーとは
ご利用のアカウントでのデフォルトのデータ保持ポリシーは、ワークスペースの種類、および特定のアドオンを購入したかどうかによって異なります。
ワークスペースの種類と購入したアドオン | 最大保持期間 | カスタマイズ可能か |
---|---|---|
なし | 30日 | いいえ |
Enterprise Workspace | 90日 | はい (最低1時間) |
Data Monitoring アドオン | 90日 | はい (最低1時間) |
注 : 最大保持期間とそれをカスタマイズできるかどうかは、料金プランおよび購入したアドオンによって異なります。詳細については、カスタマーサクセスマネージャーまでお問い合わせください。
# ワークスペースレベルで保持期間をカスタマイズできるか
はい。 Enterprise Workspace を所有しているか、 Data Monitoring アドオンを購入している場合に、カスタマイズできます。
詳細については、「ワークスペースレベルでのカスタマイズ」を参照してください。
# レシピレベルでの保持をカスタマイズできるか
はい。 ジョブデータ保持 のレシピ設定により、レシピのジョブデータを保存するかどうかを定義できます。
レシピレベルのデータ保持ポリシー
詳細については、「レシピのデータ保持の定義」を参照してください。
# 保持期間を超えてデータを保存できるか
保持期間を超えてデータを保存するには、監査ログのストリーミング機能を使用します。この機能を使用することで、ジョブおよびアクティビティログデータを Workato から任意のイベント管理アプリケーションに送信できます。
現在、Workato では以下のアプリケーションをサポートしています。
- Amazon S3
- Datadog
- Splunk
- Sumo Logic
- HTTP エンドポイントを介してアクセス可能なその他のアプリケーションまたはサービス
注 : ストリーミング設定 後 に作成されるデータだけが利用可能となります。以前に作成されたデータには、監査ログのストリーミングが適用されません。
# データ保持ポリシーの対象となるデータの種類
以下に示すデータの種類が、アカウントのデータ保持ポリシーの対象となります。
# ジョブレポートの概要
ジョブレポートの概要データから、 ジョブの詳細 ページにジョブのメタデータが提供されます。このデータには、ジョブに関する以下のような情報が含まれます。
- ジョブ ID
- ステータス
- 説明
- 開始時間
- 実行時間
ジョブが正常に完了したことを示すジョブレポートの概要
ジョブでエラーが発生した場合は、エラーに関する詳細も表示されます。
エラーの詳細を示すジョブレポートの概要
# ジョブレポートの詳細
ジョブレポートの詳細データは、レシピ内の各アクションの入出力に関する情報を提供します。
ジョブレポートの詳細ページに表示されるアクションの入力と出力
データ保持期間が経過した後は、ジョブレポートの概要データだけが保持されます。アクションの入出力データは削除されます。
# トリガーイベント
トリガーイベントデータは、トリガーステップの [Output] タブの ジョブの詳細 ページにあります。
GitHub での新しい問題に対応するトリガーイベントデータ
トリガーイベントデータを使用することで、トリガーイベントを新たに作成せずにジョブを再実行できます。保持期間が経過し、トリガーイベントデータが削除されると、このページの [Repeat this job] オプションが無効になります。
# カスタマイズされたジョブレポート
カスタマイズされたジョブレポートは、レシピの[Jobs] タブにあります。ジョブレポートがカスタマイズされていない場合は、ジョブの ID、ステータス、タイムスタンプだけがテーブルに表示されます。
カスタマイズされたレポートによって、 ジョブの詳細 ページを開かずにジョブのデータを迅速かつ簡単に確認できます。下図の例では、[GH issue]、[Team]、[Status]、[Priority]、[Issue Type] の各列を含めるようにジョブレポートをカスタマイズしています。
ジョブ実行のデータを表示するカスタムジョブレポート
保持期間が経過した後は、ジョブの ID 、 ステータス 、 タイムスタンプ だけがジョブレポートに表示されます。カスタマイズされた列にあるデータは削除されます。
保持期間が経過した後のカスタムジョブレポート
# データ保持のカスタマイズ
この機能を使用できるユーザーこのセクションで説明する作業を実行するには、以下が必要となります。
- Enterprise Workspace または Data Monitoring アドオン
- アカウント所有者または Admin システムロール
データ保持期間は以下の2つのレベルで設定できます。
# ワークスペースレベルでのカスタマイズ
Workato アカウントで、 [Settings] > [Data retention] に移動します。
[Data retention period unit] フィールドで、Hours
または Days
を選択します。
[Data retention period] フィールドに整数を入力します。この値は、保持期間として指定すべき 期間の単位 のインスタンス数を示します。
たとえば、 期間の単位 に Days
を選択し、 期間 として 45
を入力する場合、データ保持期間は 45 days
となります。
データ保持期間を45日にカスタマイズしたデータ保持ポリシー
注 : データ保持期間は 1時間 から 90日 の間で指定する必要があります。この範囲を超える値に設定すると、ワークスペースのプランのタイプの最大値にリセットされます。
設定が完了したら [Save] をクリックします。
# レシピレベルでのカスタマイズ
ワークスペースの保持ポリシーを使用するか、データをまったく保存しないように、データ保持をレシピごとに設定できます。
詳細については、「レシピのデータ保持の定義」を参照してください。
Last updated: 2023/11/29 22:13:21